8月後半から10月前半くらいしか出回らない、「生落花生」。収穫後鮮度が落ちやすいため、畑から引っこ抜いてから手元に来て茹でるまで、とにかくスピードが求められる。その分旬そのままの美味しさや旨味は、なかなか格別なのだ。
2年ほど前に宅配の生協で扱っているのを見て、野菜ソムリエとしての興味本位から試してみたら、その自然なナッツ独特の味わいや食感に驚いた。また茹でたてのホクっとした食感も、独特で良い。
実家の母が落花生好きなのだが、生落花生を食べているのを見たことが無い。
そのため今度この時期が来たら、茹でて送ろうと思っていた。今回は2袋準備。金曜日に納品されたため、今日茹でることにした。
テクニック要らず 生落花生の茹で方
生落花生はざっと洗い、殻付きのまま水から茹で始める。時間は「沸騰してから30~40分間」と長いので、多少深めの鍋にたっぷりの水で始めたほうがいいだろう。
また塩は入れても入れなくても構わない。入れる場合は2つまみ程度。特に落花生に塩味が付くほどではないと思う。ただ野菜ソムリエとしてのアドバイスは、塩を入れると湯の温度が若干上がるので、弱火でもより一層熱い温度で茹でることができる。かつガス代の節約にもなる。
沸騰するまでは強火で、
沸騰したら弱火でOK。これで十分鍋の中の湯の温度をキープできる…と、有名シェフの本で読んだ。
この時点から30~40分茹でる。
- 30分=しっかり茹でられるが、硬めの食感
- 40分=ホロっとした感覚もある、ほどほどの硬さ
私は比較したら40分の方が好きだった。お好みを探ってみて欲しい。
仕上がったら冷凍保存が便利
熱いうちにざるにあけたら、水で冷やすこともせずそのまま放置。粗熱を取れば完成だ。
茹であがりは最高。
乳白色の果実は、眺めるだけでそそられてしまう。
落花生のうす皮には、アルツハイマー型認知症を回避してくれるとされるポリフェノールが含まれている。生落花生も乾いた落花生も、薄皮ごと摂取するのがおすすめだ。
なお、これよりも粒が大きな「おおまさり」という品種も、プックリ甘くておすすめだ。
冷めたら一度冷凍して、自分と夫の実家双方に冷凍便で送ろうと思う。
自分で食べても良し、親に教えるのも良し。皆様もぜひ1度お試しを!